変形性膝関節症

*

変形性膝関節症


変形性膝関節症は加齢が原因?

膝の痛みの原因は、加齢による膝軟骨のすり減りや、膝の仕組みが関係しているといわれています。そもそも膝関節とは、足の曲げ伸ばしに重要な部分で、膝関節が上手く機能しないと運動機能低下や歩行障害につながります。人は歩かなくなると、途端に衰えが加速するといわれるくらい、歩くことは健康で若々しく保つために重要なものです。下半身の筋力が低下すると、代謝も下がり、太りやすくなり、さらに体重が増えることで膝への負担が増してしまいます。

膝関節は太腿の骨の大腿骨とすねの骨の脛骨、膝蓋骨という膝のお皿部分で構成されています。そして膝軟骨は、膝の曲げ伸ばしなどの動作で、大腿骨と脛骨が互いにぶつかる衝撃を緩和する役目を担っています。膝軟骨は加齢と共に、徐々にすり減るといわれていますが、正しい機能を維持することができれば、必ずしも痛みを生じるものとは限りません。

また、膝軟骨とともに膝関節の動きを助ける半月板も、加齢により機能を低下させることで知られています。半月板は過度なスポーツなどで損傷することもある一方で、40代以降は加齢とともに徐々に損傷し、ちょっとした日常の動作で激痛を伴い、割れてしまうというケースもあります。

膝の痛みの原因とは限らない変形性膝関節症とは

変形性膝関節症は加齢による軟骨のすり減りが主な原因で、膝の痛みの半数以上を占めるともいわれています。変形性膝関節症は軟骨のすり減りだけに留まらず、進行すると大腿骨と脛骨が互いにぶつかり合い、骨が変形することもあります。ただ、軟骨のすり減り自体が、痛みを生じさせる直接の原因とは限りません。軟骨がほとんど見当たらないほどすり減っている人でさえ、痛みを感じないというケースもあり、軟骨のすり減りが必ずしも痛みにつながっているとはいえないようです。

とはいえ、変形性膝関節症は膝の痛みの半数以上を占めるにも関わらず、痛みの原因とは限らないというのは、納得がいかない人も多いのではないでしょうか。加齢による膝軟骨のすり減りは避けては通れないものですが、予防はもちろんのこと、痛みが生じた後にどのような対策をするかによって、その後の生活を左右するといっても過言ではないでしょう。

変形性膝関節症の痛みをずっと耐え忍んで生活をするか、改善することができるかは筋力によって変わってきます。筋肉は、いわば自然のサポーターのように支え、膝関節や靭帯を守ります。加齢による膝関節のすり減りが同じだとしても、筋力がある人とそうでない人では、痛みの生じ方に差があるといえるでしょう。膝が痛いと安静にし、運動も避けがちですが、痛みが緩和したら積極的に膝周りの筋力をつける運動を、無理のない範囲で継続していきたいものです。

変形性膝関節症の治療とは

変形性膝関節症の保存療法としてはサポーターなどで保護しながら運動療法や物理療法の他、痛みがひどい場合は、薬物療法も行うことがあります。保存療法の初期では湿布で様子をみて、治りが悪ければ、薬物療法として鎮痛剤や痛み止めの注射を行います。薬物療法の目的としては痛みの緩和はもちろんのこと、運動療法ができるように、一時的に痛みを軽減するという目的もあります。

日常生活に支障が出るほどの痛みがある場合は、手術を勧められることもあります。最近では人工膝関節全置換術も行われており、この手術の後は痛みが減る確率が高く、日常生活が快適になるといわれています。手術後も日常でできることは、慌てて動作を行わないことと、関節や筋肉の動きを悪くしない工夫です。中でも冷えは、血流を悪くし、痛みの再発につながることもあります。膝関節はもちろんのこと、体を冷やさないように心がけましょう。

変形性膝関節症関連ページ

膝の痛みの原因から治療を考える
膝の痛みは周りの筋力低下が引き起こす? 膝の痛みを訴える人の多くは変形性膝関節症が進行しているといわれているほ […]
膝裏の痛みの原因と処置のしかた
後十字靭帯の損傷による膝裏の痛み 後十字靭帯損傷はサッカーやラグビーなどのスポーツで、人との接触事故を起こした […]
膝の痛みと靭帯の関係
靭帯損傷による膝の痛み 膝関節は大腿骨と脛骨、膝蓋骨で構成され、互いの骨は靭帯によって動きをサポートされていま […]
膝の上部や内側が痛い
膝上部の激しい痛みの原因とは 膝の上部には大腿四頭筋や大腿直近があり、中でも大腿四頭筋の筋力不足により血液の流 […]
膝の痛み
肥満と膝の痛みの関係とは 膝の痛みは、加齢によるひざ軟骨のすり減りだけではなく、年齢とともに代謝が下がることで […]